《剥がれ》 木部で特徴的なのは塗料の剥がれです。まるで花が咲いているようになっていますが、これは木が呼吸し、伸縮しているからです。塗膜が劣化して硬くなり、木部の伸縮についていけなくなり、剥がれてしまいます。
《木部の腐り》 木部に染み込んだ水分が抜けにくい環境や構造の場合、木部内部で雑菌が繁殖し、やがて腐ってしまいます。
《カビ・藻》 これは立地条件にもよりますが、湿気が直接的な原因なのは言うまでもありませんが、結露などが起因しているとも考えられます。
《チョーキング》 塗装表面を手でこすってみると、白い粉状になっているのがチョーキングといい、文字通り学校の黒板で使うチョークの粉のようになる現象です。塗装表面が紫外線等で劣化し、塗料間の結合が弱くなり塗料の粉となって、やがて雨と共に流れ落ちてしまいます。塗料の皮膜がそろそろ寿命という典型的な症状です。
《色あせ》 外壁もその方向(東西南北)によって自然現象の受け方が違ってきます。どうしても直接紫外線を受けた面から色あせがでてきます。もちろん汚れもそうです。
《モルタル壁》 モルタルとはセメント・砂・水を練って作ったものです。塗装面の下がモルタル壁でできている場合、年月を経過すると建物の伸縮に追随できず、表面にひび割れがおきてきます。このひび割れからの浸水は塗装で防ぐ必要があります。
《サイディングボード壁》 窯業系サイディングボードとは主原料としてセメント質原料及び繊維質原料を用いて板状に成形し、養生・硬化させたもので、現在の建築物の主流の外装材です。サイディングボードは現場で張り合わせていきますので、その張り合わせ部分には、弾力のあるコーキングを打っています。このコーキングは年月を経ると硬化し剥がれてしまいますので、お家の塗装と同時に打ち直しをした方が良いのです。
《鉄板壁のサビ・腐食》 表面のサビだけだと思われがちですが、サビをそのまま放置するとサビは内部まで侵食し、塗装だけでは処置できない場合もあります。