塗装工程
塗装工事は、塗ればその時はキレイになりますが、しっかり手を掛けたか、いい加減な施工をしたかによって半年~1年後に塗膜の不具合となって現れてきます。 逆に言えばその間に何もなければ、ほぼ大丈夫ともいえます。
そのためには以下にご紹介する工程をしっかり守るような施工を行わなければなりません。
「塗料と塗装の情報館 ヨシカワ」 では以下の工程をしっかり守った工事を心がけています。

1.足場設置
足場の設置は塗装工事を行ううえで非常に大切な工程です。
この足場の状態で、塗装をする職人の安全面はもちろんのこと、工事の質を左右するほど重要なものです。
安全で安心して作業を行えるように設置しています。また、音の出る作業ですので設置の前に近隣にお住まいの方々にも前もってご挨拶をさせて頂きます。

足場・洗浄

2.高圧洗浄
高水圧の洗浄機によって外壁・屋根の汚れやコケなどはもちろん古い塗膜も洗い落とします。
この洗浄作業が不十分な場合新しく塗装をしても、半年~3年程度で塗膜が剥がれてしまいます。
また水が飛散する可能性があるため養生ネットを張り、近隣のお家にも細心の注意を払って作業をしていきます。

3.シール工事
シール工事とは、サイディングボードやALCパネルの外壁の建物では必ず必要なメンテナンスです。
目地やサッシ周りの部分にゴムのような柔らかいものがコーキングです。サディングボードの伸縮や建物の揺れなどを吸収する働きがあるものです。
コーキングが劣化してくると硬くなり、サイディングボードなどの動きを緩衝できなくなります。コーキングは露出している場合は劣化がより早くなります。
テープで養生をし、プライマーという密着を高める接着剤のようなものを塗布します。そして最後に、新しいコーキングを打ちます。

4.養生
塗料の付着を防ぐ為に、塗料がついては困る様な箇所や、窓などの塗装をしない部分をビニールで覆う作業です。
この養生作業によって、完成の仕上がりが変わってきます。

5.外壁・屋根塗装作業
外壁・屋根共に下塗り・中塗り・上塗りという順序で塗装をしていきます。
下塗りは痛んだ下地の吸い込みを止めるためや、凸凹を埋めるため、下地の強化と補強を目的に塗装します。
このコラムの中でも何回か話していますが下地処理は非常に大切な工程になります。
当社では下地処理を入念に行います。
たとえば下地の吸い込みや痛みが激しい場合には下地の工程を標準の1回ではなく4~5回も繰り返して塗ることが当たり前になっています。

外壁・屋根塗装

お恥ずかしい話ですが、私どもでも過去に下地処理が結果的におろそかになり、クレームとなって手直しをさせていただいたことがあったからです。
もちろんその時はこれでいいだろうと判断したのですが、甘かったのですね。
お客様にもご迷惑をおかけしましたし、当社も信用とお金を失う結果となりました。
サイディングボードやトタン板など劣化が激し過ぎる場合は、部分的な交換をお勧めしています。
経済的にも耐久性も安心です。
塗装は液体の塗料を職人の腕で塗り、乾燥して塗膜になります。基本的に3回塗りですが、1回1回しっかり乾燥させる時間を置くことが大切です。
適正な工事をすると工期は約2週間程度掛かります。

6.破風板塗装
破風板の塗装工事です。破風板は屋根の端を巻くように覆っている板のことです。
材質は様々ありますが、塗膜によって保護をする場合と、傷みが激しい場合には塗装ではなく板金を巻いて保護をするという工法もご提案しています。

7.雨樋塗装
屋根から流れてくる雨水を下に流す役割を担っている雨樋。
紫外線を浴び続ける影響により色が抜けてしまったりするので、塗装による保護を行います。
雨樋も劣化が激しい場合や、割れていたりする場合は新しい物に交換する場合があります。

破風雨樋塗装

8.最終確認
全ての塗装作業が終了したら、掃除はしっかりとされているかや、塗り残しがないか、特殊塗料の場合はその塗料の性能はしっかりと発揮できているかなどの確認します。
すべての確認が出来ましたら、足場の解体となります。
施主様に完了検査をしていただき、OKが出れば作業完了となります。

9.足場解体
チェックや掃除などを済ませたら、足場の解体です。
設置の時と同様に音の出る作業になります。